天国の平和な一日

----------ここは天国----------

ギルガメッシュ「なぁ、ガラフ。なんかおもしれえことねえかなぁ。」
ガラフ「…そういわれてものう…」
ギルガメッシュ「…やっぱじいさんは静かにすごすのが好きか。」
ガラフ「なんじゃと!わしはまだまだ元気じゃぞい!わしがまだ若かったころなんぞは……」
ギルガメッシュ「へーいへい。その話はもう耳にタコ!」

…まったく。これだからじいさんはなぁ。
俺だって昔、一時は最強と謳われた剣士だったのに……。

ドルガン「おーい、ガラフー!」
ガラフ「おー、ドルガンか。どうしたんじゃ?」
ドルガン「聞いてくれ!すごい技をあみだしたんだ!これを使えばエクスデスだって一発で…」
ガラフ「じゃがエクスデスは地獄の方へ行ってしまったしのう。」
ドルガン「そうなんだよー!だから相手がいなくて困ってるんだ!」
ギルガメッシュ「…俺でよかったら相手になってやろうか?」
ドルガン「本当か!?じゃあ頼む!」
ギルガメッシュ「ああ…だけど、まさか死んだりしないだろうな?」
ドルガン「もう死んでるだろ。これ以上は死なないよ。じゃあ、後で来てくれ!」
ギルガメッシュ「はは…それもそうだな…。じゃあ後で。」

ドルガン…バッツの父親か。えーと、暁の四戦士は後二人いたな……。
ケルガーは生きてるときは一度も会ったことないからよくわからん。
ゼザは俺が襲った船団の奴か。まあ、まだ恨んでるなんてことはないだろうな。

…よく考えてみれば、どうして俺はあんな奴の手下になっていたのだろうか…。
まあ、そうでなきゃバッツ達とは出会ってなかったかもしれないがな。
俺にとって奴の下にいたことは結果的に良かったことなのか?悪かったことなのか?
……いまさらそんなことを考える必要はないか…。

ガラフ「よかったのう、少しは暇つぶしになるじゃろ。」
ギルガメッシュ「え、ああ…そうだな。」

大体何故俺がここにいるのだろうか。俺は地獄へ行くべきじゃあなかったのか?
実際、昔の仲間はみんなここにはいないわけだし……

ドルガン「聞いてくれよ!新しい技を編み出したんだ!」
ゼザ「あー、ちょっと今忙しいんで後にしてくれるか?」
ドルガン「これを使えばエクスデスだって……」

…まだやってるよ。たぶんケルガーとやらにも言いに行くんだろうな。

バッツ達は、今ごろどうしてるだろうか……?
もしあいつらがここに来て、俺がいたら驚くだろうか。
まあ、あいつらはまだ十分若いから当分ここにはこないだろうがな。

ドルガン「聞いてくれよ!新しい技を編み出したんだよ!」
ケルガー「なにっ!?わしのルパインアタックよりも強いのか!?」
ドルガン「当然!これを使えばエクスデスだって……」
ケルガー「ほー、それは一度見てみたいものだ。だが、相手はいるのか?」
ドルガン「ああ。ギルガメッシュがあとで付き合ってくれると……」
ケルガー「ギルガメッシュか…。奴も一応敵なんだがな…。」
ドルガン「でもいい奴だぞ。」
ケルガー「そりゃあ、いい奴じゃなきゃここにはこないさ。」
ドルガン「確かにそうだな。」

いい奴…ね。それは単に自分の技の相手になってくれたから、ってことか?
……さて、そろそろ行くか。

ギルガメッシュ「じゃあ行ってくるか。」
ガラフ「わしも見に行くとするかの。」

ゼザ「終わった終わった!いやー、悪かったなドルガン!ちょっと剣の手入れをしてて…」
ケルガー「新必殺技とやら、とくと見せてもらおうか。」
ガラフ「ルパインアタックより弱かったら話にならんぞ。」
ケルガー「なぬっ!?ガラフ、わしのルパインアタックを馬鹿にしたな!」
ガラフ「別にそういうわけじゃ…」
ゼザ「始まるぞ。」

ギルガメッシュ「ほら、編み出した必殺技とやらをうってこいよ。」
ドルガン「いくぞっ!」

ここは平和だな……。

――――――こうしてまた天国の平和な一日が過ぎていく……


あとがき

とてつもなく短いです。一応、ギルガメッシュの心情からのお話です。
ドルガンが少ししつこい性格になってますが、まあその辺は軽く見てください。
まあ、私の中では天国は、こんな風に過ぎていきます。

ギル視点のまじめ(?)なお話なんですね
ずいぶんとほのぼのとした世界ですねぇ。まあ、天国だからあたりまえですが(笑)
なんだかこのドルガン、バッツがまんま年とった感じのような気がするのは私だけでしょうか?

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