REMEMBER FOREVER・・・




ここはリックスの村。

レナ「ここがバッツの故郷ね!」

バッツ「ああ。」

* 「あ!バッツが帰ってきた!」

* 「ホントだ!バッツ。」

バッツ「久しぶり!元気だったか?」

* 「バッツ!大ニュースだよ!」

バッツ「なんだ?」

* 「この前、ラアサが帰ってきたんだ!」

バッツ「え・・・?ラアサ・・・?」

* 「ホラ、バッツの彼女!」

レナ「彼女・・・?バッツの・・・?」

* 「そう!すっごく可愛いんだよ!あ!呼んでくるよ!」

バッツ「おい、ちょっとまてよ・・・」

しかし、もうすでに彼女を呼びに行ってしまった。

ファリス「バッツ・・・ラアサって・・・?」

バッツ「ん?ああ・・・いなくなってたんだ・・・ずっと・・・」

ファリス「・・・付き合ってたんだ・・・?」

バッツ「・・・ああ・・・」

レナ「今も・・・好きなの・・・?」

バッツ「・・・わからない・・・」

その時、一人の女性が走ってきた。

ラアサ「バッツ!」

薄緑の髪に水色の瞳、小柄で誰が見ても可愛くないはずがない女性だ。

バッツ「ラアサ・・・」

レナ「あれが・・・ラアサさん・・・バッツの・・・彼女・・・」

ファリス「・・・俺、さきに宿いってるよ!」

クルル「あ、ファリスお姉ちゃん!待って!私も行く!」

レナ「・・・私も・・・バッツ、先いってるね!」

バッツ「え・・・?ああ・・・」



ファリスは早歩きで歩いていた。

クルル「も〜、待ってよ〜、ファリスお姉ちゃん!」

レナ「ファリス、待ってよ!」

ファリスは立ち止まった。

レナ「どうしたの?急に・・・」

ファリス「なんでもないよ・・・」

クルル「そう?でも・・・」

ファリス「早く行こうぜ・・・」

レナ「うん・・・」

3人はまた歩き始めた。



宿へ入った3人はバッツの話をしていた。

ファリス「バッツは・・・もう一緒に旅に行かないかもしれないな・・・」

レナ「どうして?」

ファリス「だって・・・ラアサって子と一緒に暮らしたいんじゃない?」

クルル「・・・そんなことないんじゃない?」

ファリス「わからないよ・・・バッツだってもう二十歳だし・・・ラアサって人、可愛いし・・・」

レナ「・・・そうかもね・・・」

ファリス「もし3人になったら・・・」

その時、ちょうどバッツが帰ってきた。

バッツ「ん?なに話てんだよ。」

クルル「別に。ただの雑談よ。」

ファリス「・・・そういうこと!」

バッツ「ふうん・・・」

レナ「あしたから大変ね、姉さん、クルルちゃん。」

クルル「そうねえ。」

バッツ「?なにが大変なんだ?」

ファリス「色々・・・」

バッツ「???」

レナ「私、部屋に戻るわ。じゃあね。」

クルル「わたしも!」

ファリス「ああ、じゃあまたあとでな。」

レナ「うん。」

クルル「わかった。」

ファリス「お前も早く部屋に戻れよ。」

バッツ「・・・っていうかさ、お前ら3部屋しか取ってないだろ・・・?」

ファリス「え・・・?あ!バッツのこと忘れてた!」

バッツ「あのなあ・・・」

ファリス「ど・・・どうしようか・・・」

バッツ「俺に聞くなよ・・・」

しばらく沈黙が続いた。―が、先に口を開いたのはバッツだった。

バッツ「仕方ねえな。お前と同じ部屋でいいよ。」

ファリス「な・な・なに言ってんだよ!」

バッツ「大丈夫だって!なんもしね−よ。」

ファリス「そういう問題じゃないだろ!!」

バッツ「いいじゃねえか。」

ファリス「ベッドだって1つしかないんだぜ!?」

バッツ「一緒に寝ればいいじゃん。」

こうしてファリスはバッツと一夜を明かすことになった。

バッツ「怒るなよ、ファリス。」

ファリス「・・・俺、レナのとこで寝るよ。」

バッツ「おいおい、さみし〜じゃん、俺。」

ファリス「・・・なあ、バッツ・・・」

バッツ「なんだ?」

ファリス「お前・・・一緒に来てくれるのか?」

バッツ「なにいってんだよ、当たり前だろ。」

そういってバッツは立ち上がった。

ファリス「どこいくんだ?」

バッツ「ちょっとな・・・」

ファリス「ラアサさんのとこ・・・?」

バッツ「・・・ああ。」

バッツは外へ出かけていった。そしてそのあとをファリスが追った。



ラアサ「バッツ!まってたわ・・・」

バッツ「なんだ?大事な話って・・・」

ラアサ「うん・・・あのね、私・・・」

木の陰から二人を見ている人がいた・・・

ファリス「(なんで俺、こんなとこで・・・聞き耳たててんだろ・・・)」

ラアサ「まだ・・・バッツが好きなの・・・だから、私と一緒にいて・・・もう一度・・・

    やり直そうよ・・・別れたわけじゃないし・・・」

ファリス「(バッツ・・・なんて答えるんだ・・・?)」

バッツ「ラアサ・・・俺は・・・」

ファリス「(もし・・・バッツがラアサさんと暮らすって言ったら・・・)」

バッツ「俺は、お前のことは、もう好きじゃない・・・」

ラアサ「バッツ・・・」

バッツ「だから・・・あの時から・・・まだ別れていないなら・・・今ここで・・・別れ

    よう・・・」

ラアサ「・・・他に・・・好きな人がいるの?」

バッツ「・・・ああ。」

ラアサ「昼間、一緒にいたレナさんって人ね?あの人かわいかったし・・・」

バッツ「ちがうよ・・・ファリスってヤツだ・・・」

ファリス「(ええ!?今なんて・・・)」

ラアサ「ファリス・・・?」

バッツ「そうだよ。今・・・俺にとって一番大切なのは・・・ファリスだ・・・」

ラアサ「・・・そっか・・・わかった・・・じゃあね、バッツ。」

バッツ「ああ・・・元気でがんばれよ!」

ラアサ「バッツもね・・・ありがとう!」

ラアサは帰っていった・・・

バッツ「さあ、俺も帰るか・・・」

ファリスはもう部屋へ戻って、頭まで布団をかぶり、さっきのことを考えていた。

ファリス「(う〜・・・バッツのバカ〜・・・気になって眠れないじゃねえか・・・!)」

バッツ「ただいま〜・・・って、ファリス?もう寝てんのか?」

ファリス「・・・・・」

バッツ「つまんねえの!」

ファリス「・・・起きてるよ・・・」

バッツ「わ!ビックリした〜。起きてたのか・・・」

ファリス「まあな・・・」

バッツ「?お前・・・熱あるんじゃねえの?顔、赤いぜ?」

そう言ってファリスに顔を近づけた。

ファリス「!?」

バッツはファリスにキスをした。

ファリス「な・・・なにすんだよ!?」

バッツ「いや・・・目の前にあったから・・・」

ファリス「目の前にあったらキスすんのかよ!?」

バッツ「しねえよ・・・」

ファリス「じゃあなんで・・・」

バッツ「ファリスだから・・・」

ファリスはさっき見たことを思い出した。

バッツ「わりい・・・嫌だったか?」

ファリス「・・・お前・・・」

バッツ「なんだ?」

ファリス「ラアサさんは・・・どうしたんだよ・・・」(あくまで知らないフリ)

バッツ「ラアサは・・・別れてきた・・・」

ファリス「ふ〜ん・・・」

バッツ「お前が好きだから・・・」

ファリス「バッツ!?」

バッツ「・・・なあ、お前は俺のこと・・・どう思ってんの?」

ファリス「それは・・・」

バッツ「・・・ファリス・・・」

ファリス「(言ってもいいのかな・・・)」

バッツ「はっきり言ってよ。大丈夫だから・・・」

ファリス「バッツ!俺・・・」

バッツ「ん・・・?」

ファリス「俺・・・も・・・バッツのこと・・・好き・・・」

バッツ「ほ・・・ホントか!?ファリスう〜!!」

そう言ってファリスを抱きしめた。

ファリス「ホントだよ・・・俺・・・バッツがラアサさんと暮らすって言ったらどうしようと思ってた・・・お前がいないと・・・俺は・・・」

バッツ「もういいよ・・・わかった・・・俺はお前以外のとこには行かない・・・」

ファリス「バッツ・・・」



夜が明けた・・・(それまでに何があったかはご想像にお任せします!)

ファリス「バッツ・・・一緒にいてくれる?」

バッツ「当たり前だろ・・・」

ファリス「約束だよ・・・忘れないでね・・・」

バッツ「忘れるわけねえだろ・・・永遠に約束するよ・・・」

ファリス「バッツ・・・ダイスキ・・・」

バッツ「俺も・・・」



           THE  END



         あとがき

とんでもない作品・・・ご想像にお任せって!?最後の2人の会話はベッドの中です(爆)

こんなの送って大丈夫かしら・・・(ドキドキ)一応・・・表用なんですが・・・あ〜ゆ〜

おうけい?ってカンジです・・・沖田の本性がバレバレの話・・・こ−ゆ−の好きなんで

す〜!(危険人物)苦情は受け付けます・・・ハイ・・・(たぶんね・・・)







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