I JUST NEED YOU・・・


バッツ「やっと街に着いたな。早く宿屋に入ろうぜ。」

レナ「うん。もう疲れちゃった。」

ガラフ「ここの酒は最高らしいぞい。」

ファリス「そりゃあ楽しみだな。」

レナ「私は行かない。すごく疲れてるし・・・」

ガラフ「モンクだからって暴れすぎじゃよ。」

レナ「うるさいわね・・・」

バッツ「まあまあ、じゃあまず宿屋いこっか。」

こうして4人は宿屋へと向かった。

バッツ「あ!買い物してねえや。ジャンケンで負けたやつが行くことな。」

*「ジャンケンポン!!」

ファリス「げっ!俺だあ〜・・・」

バッツ「紙に買うもの書いといたから。じゃあよろしく〜」

3人は宿屋へ、そしてファリスは道具屋へ行きました。



ファリス「買うものも買ったし、帰るかな。」

そのとき、誰かがファリスの腕をつかんだ。

ファリス「?なんか用か?」

* 「俺たちに付き合ってくれるかな?」

ファリス「忙しいからナンパなら他でやってくれる?」

* 「そんなこといわないでよ〜。ちょっとくらいいいじゃん。」

ファリス「嫌だ・・・。」

* 「生意気なやつだな!おい!あっちの路地裏に引っ張り込め!!」

ファリス「離せよ!おい、きいてんのかよ!?」

* 「うるせえ!だまってろ!」

ファリス(どうしよう・・・白魔導師なんかで来るんじゃなかった・・・)

そんなこと考えてる間にここは路地裏。

* 「さあ、楽しませてもらおうか。」

男たちが近寄ってくる。ファリスは思った。ホ−リ−でぶっ飛ばすか・・・と。

ファリス「俺に声かけたのが運のつき!!ホ−リ−!!」

・ ・・MPが足りない・・・

* 「なんだよ。ホ―リ―って。」

ファリス(メッチャ恥ずかし〜んですけど・・・)

* 「まあいいか。やっちまえ!」

ファリス「だあああ!!やめろ〜!!え〜い、サンダ―!!」

* 「うおあ―!いって――!!」

ファリス(よかった・・・黒魔法つけといて・・・今のうちにダッシュで逃げるか!)

そう思ったので思いっきり勢いをつけて走り出した!!―――が、ロ−ブの裾を自分で踏んで派手にこけた。

ファリス「いってえ〜!!」

* 「おい、こら。待てよ。」

男の一人がファリスの服をつかんだ。

ファリス「離せ!破けたら困るんだ!!」

* 「服より自分の心配をしろよ・・・」

ファリス「ちくしょ―!!(叫んでやれ!)誰か助けてくれえええ!!!」

近所のおっさん「うるせ―!何時だと思ってやがる!!」

そう言ってファリスに石をぶつけてきました。

ファリス「コノヤロウ!!絞め殺すぞ!おっさん!!」

リミットが満タンになったファリスはド根性でバハム−ト零式を召喚して、近所のおっさんをコテンパンに締め上げました。

ファリス「・・・おわった・・・長かった戦いが・・・これで世界は平和に・・・」

* 「なるわけねえだろ!」

ファリス「(こいつらのこと忘れてた・・・)厳しいツッコミだな。」

そのときファリスを呼ぶ声が聞こえてきた。

バッツ「お〜い!ファリス〜!おかしいなあ、ファリスの声がしたのに・・・」

ファリス「バッツ!!こっちだああ!!はやくう〜(セクシ―っぽく(笑))」

バッツ「ん?やっぱりこの辺にいるみたいだ・・・」

* 「やべ〜。連れが来ちゃうぜ。早いとこやっちまおうぜ。」

ファリス「(ゲ−、ヤバクない?こ―ゆ―ときは・・・)あ!UFO!!」

* 「え?マジ?どこ?」

ファリス「でやああ!!」

偶然、転がっていた金属バッドで男Aを殴りました。

* 「ゴフッ!!」

バッツ「ファリス!あ!!なに人殺してんだよ!!」

ファリス「(ガ―ン)バッツのバカ―――!!」

ファリスのオメガもビックリ怒りの鉄拳がバッツにクリ―ンヒット!!

ギャラリ−「K・O!!」

ファリス「バッツ・・・ひどい・・・こんなにか弱い俺が暴漢に襲われてたっていうのに・・・自分を守るためなのに人殺しなんて・・・あんまりだ・・・」

ギャラリ−「どこがか弱いんだ・・・」

今度はギャラリ−の一人にメガトンパンチが炸裂した。

* 「うわあ〜!逃げろ―!殺されるぞ―!」

こうして男たちもギャラリ−もノソノソと帰っていった。

バッツ「ファリス・・・」

ファリス「(バッツ・・・)ふん!」

バッツ「怒ってる・・・よな?」

ファリス「知らない!」

バッツ「・・・冷てえ・・・」

ファリス「・・・」

ファリスは歩き出した。

バッツ「おい。待ってくれよ!一緒に帰ろうぜ。」

ファリス「やだ!一人で帰れば!?」

一歩あるいた瞬間、またロ−ブの裾を踏んで転びそうになった。

ファリス「わあ!」

バッツ「あぶねえ!!」

バッツはファリスが転ばないように支えた。

ファリス「あ・・・バッツ・・・」

バッツ「大丈夫か?」

ファリス「うん・・・ありがと・・・」

バッツ「(か・・・かわいい・・・)い・・・いや。よかった。ファリスが怪我しなくて・・・」

ファリス「・・・ごめん、バッツ・・・俺・・・」

バッツ「いわなくていいよ。俺が悪かったよ。ごめんな。」

バッツは笑顔でそう言った。

ファリス「お前・・・ホントいいやつだな・・・」

ファリスの瞳が潤んでいた。

バッツ「あらら〜?ファリスちゃん、泣いてるんでちゅか〜?」

ファリス「な・・・泣いてなんかねえよ・・・」

バッツ「強がらなくていいぜ。」

ファリス「バッツ・・・?」

バッツ「お前は、みんなの前では強がってるけどさ・・・俺といる時は普通にしてていいよ。」

ファリス「いつも一緒にいるじゃねえか。」

バッツ「そうじゃなくて・・・二人きりのとき!う〜・・・恥ずかし〜・・・」

ファリス「二人きりって・・・今日だけじゃねえかよ!」

バッツ「だからあ・・・俺はもっとお前と二人で過ごす時間が欲しいんだよ。・・・わかるだろ・・・」

ファリス「え・・・それって・・・」

バッツ「もういい!全部言う!お前が好きってコト!わかったよな。これで。」

ファリス「・・・罰ゲ―ム?」

バッツ「あのな・・・ふう、どうしたらいいんだよ・・・ったく・・・あ!そうだ!」

バッツはファリスに軽くキスをした。

ファリス「な、な、な、なにすんだよ!!」

バッツ「お前がわかってくれないから・・・」

ファリス「な・・・」

バッツ「ん〜?わかったよな?」

ファリス「ああ・・・」

バッツ「・・・返事は?」

ファリス「ほえ?」

バッツ「俺の気持ちに対する答えだよ。」

ファリス「あ・・・」

バッツ「は・や・くう〜。」

ファリス「わかったよ。俺の答えは・・・」

今度はファリスからキスをした。

バッツ「ファリス・・・」

ファリス「・・・わかったか?」

バッツ「わかんな〜い。もう一回してくれたらわかるんだけどな〜。」

ファリス「アホか!わかってるくせに・・・」

バッツ「いいもん。俺からするから!」

ファリス「バカ!やめろ!」

バッツ「うれしいくせに・・・な?ファリス。」

ファリス「う・・・」

バッツ「ほら、いやがらないじゃん。」

ファリス「意地悪だな・・・おまえ・・・」

バッツ「お前がカワイイから意地悪したくなるんだよ。」

ファリス「あ、そ。勝手にすれば!」

バッツ「勝手にしま〜す。」

そういってファリスに抱きついた。

ファリス「コラ!誰がそんなこと・・・」

バッツ「勝手にしろっていったじゃん。」

ファリス「・・・」

バッツ「ヘヘ・・・俺の勝ちい〜!!」

ファリス「バッツには勝てねえな。」

バッツ「そろそろ宿屋に戻ろうぜ。」

ファリス「そうだな。」

バッツ「寒いだろ・・・これ着ろよ。」

ファリス「いいよ・・・お前の方が寒いだろ。」

バッツ「大丈夫だって!ほら!」

ファリス「ありがと・・・」

バッツ「(くう〜、かわいすぎるぜ!ファリス!)いやいや。」

ファリス「・・・なあ、手・・・つないでもいいか?」

バッツ「マジ!?腕組んでもいいぜ!!肩でも抱いてやろうか?」

ファリス「調子に乗るな!」

バッツ「ちぇっ。まあいいか。手つないで帰ろうぜ!」

ファリス「うん!」

真っ白な雪の上を幸せそうにあるく二人の影は、月の光に照らされ、いつまでも輝いていた。





次の日、雪の中で遅くまでいた二人は風邪を引いた。

ファリス「う・・・頭がいてえ・・・」

バッツ「目が回る・・・」

ファリス「さむい・・・」

バッツ「あっためてやろっか?」

ファリス「調子に乗るな!!・・・あう・・・」

バッツ「あらら・・・大丈夫か?」

二人が完治するまで一週間かかった・・・





あとがき

 初めての小説です。が・・・最初はギャグで最後がシリアス・・・ダメだ、こりゃ。

 よくある話っぽいし・・・でも私的にはお気に入りかも・・・近所のおっさんとか(笑)

 これも一つのバツファリだと思ってくれるとうれしいです!沖田でした。







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